4年ぶりに豊漁と海の安全祈る「潮かけ祭り」 志摩市

18日は県内各地で35度を超える猛暑日となりました。
うだるような暑さの中、志摩市では漁師たちが海水をかけあって豊漁や海の安全を祈る奇祭、「潮かけ祭り」が4年ぶりに行われました。

「潮かけ祭り」は志摩市志摩町の和具地区におよそ800年前から伝わる祭りですが、新型コロナの影響で3年連続で中止となり、ことし4年ぶりに行われました。
18日ははじめに、およそ25隻の船が地区の漁港から2.5キロほど離れた沖合いの島に向かい、船の上から海の女神に豊漁と安全を祈りました。
やがて船が漁港に戻ってくると船に乗っていた漁師たちや岸壁にいる見物客たちがいっせいに海水をかけあいました。
中にはポンプでくみ上げた海水をホースを使って隣の船の人に勢いよくかける人もいて、猛暑の中、集まった人たちはびしょぬれになって身を清めていました。
地元の出身で岐阜県に住んでいるという女性は「親戚の家の船に乗せてもらいました。口の中が塩からいです」と話していたほか、地元の30代の男性は「最高でした一日楽しくがんばって潮をかけてきました」と話していました。