植木神社の祇園祭 神輿の練習 伊賀市

およそ400年の歴史がある三重県伊賀市の植木神社の祇園祭が4年ぶりに行われるのを前に、神輿の練習が行われています。

三重県の無形民俗文化財となっている植木神社の祇園祭は、悪疫退散などを願う、伊賀地域で最も古い夏祭りとして知られています。
伊賀街道の宿場町として栄えた平田宿の町並みを神輿やだんじりが巡行する華やかな祭りで、新型コロナウイルスの影響で行列を中止して以来、ことしは4年ぶりに行われます。
このうち、「廻り神輿」は8つの地区が持ち回りで担当し、20歳代から40歳代の16人がおよそ240キロの神輿を担ぎ、時折、神輿を90度近くに傾けて3回まわる「くねり」を行います。
練習は今月2日から始まり、担ぎ手は、本物よりも20キロ重い練習用の神輿を担ぎ、くねりの角度や力加減などを確認していました。
京都市から帰省して練習に参加した東義倫さん(47)は「地域と人間がつながるすばらしい祭りなので、大成功したいと思っています」と話していました。
ことしの「廻り神輿」を担当する畑村地区の東義彦区長は「少子化や担ぎ手不足がありますが、絶やすことなく協力してやっていきたいと思っています。毎週暑い中練習した成果を皆さんに見ていただきたい」と話していました。
植木神社の祇園祭は今月29日と30日に行われるということです。