「くずし字」解読アプリで「源氏物語」読み解く授業 津市
AI=人工知能を使って字体を崩した文字、「くずし字」を解読するアプリで「源氏物語」を読み解こうという授業が、津市の中高一貫校で行われました。
授業は、津市にある私立の中高一貫校、「セントヨゼフ女子学園」で行われ、中学2年生21人が参加しました。
生徒たちはまず、講師の学芸員から「くずし字」のパターンは膨大で、解読は難しいなどと説明を受けたあと、江戸時代前期に描かれた県の指定文化財、「源氏物語図色紙貼交屏風」の解読に挑戦しました。
AI=人工知能を使って「くずし字」を解読するアプリで、読み取りやすいようにびょうぶの文字だけを抽出した紙を撮影すると、「くずし字」の隣に楷書の文字が表示されます。
中にはAIが認識しない文字などもあり、生徒たちは、何が書かれているのかを前後の文脈から考え、話し合っていました。
生徒たちは「自分で考えるところもあって楽しめました」とか、「こういうアプリがあれば気軽に古文に親しめます」などと話していました。
講師を務めた斎宮歴史博物館の岸田早苗学芸員は「昔の人たちがどういう思いだったのかを少しでも感じて、興味を持つきっかけになればうれしい」と話していました。