熊野古道など世界遺産20年へ 観光客の誘致で3県が連携確認

隣接する三重、奈良、和歌山の3県の知事が課題を話し合う会議が開かれ、来年、登録から20周年を迎える熊野古道を含む世界遺産をめぐって、3県でイベントを行うなど、観光客の誘致に連携して取り組むことを確認しました。

紀伊半島知事会議は、観光振興や防災など広域の課題に対応しようと毎年、開かれていて、5日、奈良県桜井市で開かれたことしの会議には、一見知事と奈良県の山下知事、和歌山県の岸本知事が参加しました。
この中で、来年、世界遺産登録から20周年を迎える熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」をめぐって、観光客の誘致に向けて連携して取り組むことを確認し、共同宣言を取りまとめました。
具体的には、3県の知事などが東京などでPRイベントを行うことや観光資源を生かした長期滞在の推進を図ること、それにインバウンド誘客を推し進めることなどが盛り込まれています。
一見知事は会議のあとの記者会見で、「1県だとできることが限られる。3県でトップセールスを行うことが確認できてすばらしい成果だった。今後、形になるように調整を進めていきたい」と述べました。