新型コロナ病床確保補助金2千万円余過大交付 国に返還へ

三重県は、新型コロナの患者を受け入れるため確保していた病床に対する補助金について、県内8つの医療機関で、あわせて2000万円あまりが過大に交付されていたとして、国に返還することを明らかにしました。

新型コロナの患者を受け入れる医療機関に対して、国は、受け入れのため確保したものの使われなかった病床の数や日数などに応じて、都道府県を通じ補助金を交付しています。
これについて、県は、5日、県内の医療機関に対する補助金の交付状況を点検した結果、令和2年度から3年度にかけて、あわせて2021万5000円が過大に交付されていたことを、明らかにしました。
医療機関別には、津市の県立こころの医療センターで約950万円、伊賀市の岡波総合病院で約490万円などとなっています。
県によりますと、過大交付は、本来だと交付の対象とならない患者の退院日や、患者の受け入れを断った日を、誤って計上して補助金を申請したのが理由で、県は、いずれのケースでも意図的な過大申請ではないとしています。
8つの医療機関は、すでに県に対する補助金の返還を終えているということで、県は、今後国と調整したうえで、返還することにしています。