東大寺「修二会」の造花の染料に使用「紅花」収穫作業 伊賀市

三重県伊賀市で、東大寺の伝統行事で飾られる造花の染料に使われる「紅花」が満開となり、収穫作業が行われています。

伊賀市川北で、約20年前から「紅花」を育てている榮井功さんの畑では、先週から約3000本の紅花が色づきはじめ、いま満開となっています。
28日は、この「紅花」を染料として使う京都市の染色家の吉岡更紗さんと、工房のスタッフ2人も収穫に訪れ、鮮やかな黄色の花を一つ一つ丁寧に摘んでいました。
収穫した紅花は、むしろの上で約2か月天日干しにされたあと、吉岡さんの工房で赤い和紙を染めるのに使われ、来年3月には、奈良の東大寺の伝統行事「修二会」で、椿の造花として飾られるということです。
吉岡さんは「大切に育てていただいているものなので、1個1個丁寧に採りたいと毎年収穫に来ています。『修二会』に彩りをそえるのにふさわしい赤になるようにしたいです」と話していました。
榮井さんは「ことしは花も大きくて良い出来です。少しでも『修二会』の役にたてるようがんばりたいです」と話していました。
紅花の収穫作業は、1週間ほど続くということです。