新型コロナ患者数増加傾向 知事「医療ひっ迫状況ではない」

新型コロナウイルスの定点把握による県内の患者数が増加傾向にあることについて、一見知事は記者会見で、医療がひっ迫している状況ではないという認識を示す一方、子どもを中心にほかの感染症の患者も増加傾向にあるとして、必要に応じて基本的な感染対策を行うよう呼びかけました。

県が27日発表した、6月25日までの1週間の、新型コロナの感染状況は、1医療機関あたりの平均の患者数が6.32人と、5月、定点把握による発表が始まってから6週連続で増加しています。
これについて一見知事は、28日の記者会見で、「徐々に増えてきている。近隣の県でも増えてきているので、注意してもらいたい」とする一方、27日午前9時時点の病床の使用率は15.7%で、今のところ、医療がひっ迫している状況ではないという認識を示しました。
そのうえで、一見知事は、幼い子どもを中心に、「RSウイルス」など、ほかのウイルス性の感染症の患者も増加傾向にあるとして、「屋内で感染疑いのある人と接触する際は、マスクの着用や手洗いを励行してほしい」と述べて、必要に応じて基本的な感染対策を行うよう呼びかけました。
また、一見知事は、これから本格的な暑さを迎えるとして、「特に高齢者は、屋内で冷房などで温度を下げることを心がけ、感染対策と臨機応変の対応をしてほしい」と述べ、熱中症への注意をあわせて呼びかけました。