「ハリー・ポッター」のスポーツが現実に 紀北町から日本代表

ファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズに登場するスポーツを元にした球技、「クアッドボール」の日本代表に、三重県紀北町に住む男性が選ばれ、7月のワールドカップを前に、28日、町長を訪問し、意気込みを語りました。

「クアッドボール」は、魔法使いの少年の冒険と成長を描いたファンタジー小説、「ハリー・ポッター」シリーズに登場する「クィディッチ」というスポーツを元にした球技です。1チーム7人の選手が、ほうきに見立てた棒にまたがり、ゴールの輪っかにボールを入れるなどして点数を競います。

7月15日から、アメリカで2日間にわたって開かれるワールドカップに、日本代表が初めて出場し、代表メンバーの1人に、紀北町で外国語指導助手を務めるニコラス・ゴベアーさんが選ばれました。アメリカ出身のゴベアーさんは、5年前に来日し、ふだん町内の小中学校や保育園で英語を教えながら、土日に、東京で、クアッドボールの練習に励んでいるということです。

28日、ゴベアーさんは、紀北町役場を訪れ、尾上町長から「紀北町の先生として、ワールドカップに送り出せるのはありがたい。おめでとうございます」と祝いのことばを受けました。

ゴベアーさんは「意外にタックルが多いスポーツなので、倒れないプレーでチームを引っ張りたい。目標は、クアッドボールの世界に日本の名前を刻むことです」と意気込みを語りました。