桑名認定こども園「不適切保育」 第三者委員会が聞き取り調査

三重県桑名市の認定こども園で、保育士が園児に長時間、給食を食べるよう強要するなど不適切な行為が確認された問題で、市の対応の検証などを行う第三者委員会では、16日、園を訪問して関係者から聞き取り調査を行いました。

桑名市の社会福祉法人が運営する「長寿認定こども園」では、保育士が、給食を食べるよう長時間強要する行為が複数回あったほか、決まった時間にしかトイレに行かせなかったりするなど、6項目の不適切な事案が市の調査で確認されました。
これを受けて桑名市では、弁護士や学識経験者などでつくる第三者委員会を設けていて、16日は、委員会のメンバー4人が園を訪れました。
そして、前の園長だった社会福祉法人の理事長や現在の園長、それに保育士や保護者に、約2時間にわたって、不適切な保育が起きた背景や当時の保育状況などについての、聞き取り調査を行ったということです。
第三者委員会の委員長で弁護士の飯田真也さんは「聞き取りで問題点がある程度わかってきた。園児にも関わるので、できる限りスピーディーに進めたい」と話しています。
第三者委員会では、7月中にも、市の対応の検証や、再発防止策などについての報告書をとりまとめる予定です。