高校生が野菜収穫 「循環型農業」への取り組み 伊勢市

飲食店から出る食品の生ごみと高校生が育てる豚のふんなどを混ぜた肥料で作った野菜の収穫が伊勢市の高校で行われました。
「循環型農業」の取り組みの一環で、収穫された野菜は、再び飲食店の食材として利用されます。

この「循環型農業」の取り組みは、伊勢市の県立明野高校と津市にある商業施設の複数の飲食店などが協力して、去年の10月下旬から行われています。
15日は高校の敷地内にある畑で、高校生7人と飲食店の経営者など合わせて約15人が参加して収穫作業が行われ、タマネギやニンニクのそれぞれ約1000個が収穫されました。
野菜は、高校で育てている豚のふんと飲食店から出た野菜などの生ごみなどを混ぜて作った堆肥で育てたもので、今後、同じ飲食店などで再び食材として利用されるということです。
収穫作業を行った男子生徒は、「取り組みを通じて、いろいろな関わりができて楽しいです」と話していました。
取り組みに参加する飲食店の青木龍太社長は「食品廃棄物を再利用して再びお客様に提供するという循環をつくることができた。生徒たちは楽しそうに取り組んでいてうれしいです」と話していました。