サル被害防止 亀山市が猟友会などと連携して対策チーム発足

亀山市は、去年、小学生がサルに襲われてけがをするなど、サルによる被害が市内で相次いでいることを受け、猟友会や自治会などと連携して、被害の防止に取り組む専門のチームを発足させました。

亀山市によりますと、市内では以前からサルによる農作物の被害があとをたたないだけでなく、近年では、市街地や繁華街での目撃情報が増えていて、去年6月には、登校中の小学生がひっかかれてけがをしたということです。
市内で人的な被害が発生したのは初めてで、市ではサルによる被害の防止に取り組む専門のチーム、「モンキーレンジャーズ」を発足させました。
チームは、市のほか、猟友会や自治会連合会などで構成されていて、これまでも各組織でサルの追い払い活動や生息状況の調査、それに捕獲などにあたってきましたが、チームを作って情報共有を細かく行うことで、効果的な対策を進めていくとしています。
特に、市内に5つある群れのうちの1つは、行動域が市街地にまで広がり危険なため、群れのサル3頭に取り付けたGPSの発信機の情報などから、行動パターンの分析を行って、早急に対策に取りかかりたい考えです。
亀山市生物多様性・獣害対策室では「市民には、サルのすみかになるような、竹やぶや放置されたびわの木などの伐採のほか、サルを目撃した際の通報などの協力をお願いしたい」としています。