特殊詐欺被害去年比2倍に増加 高齢者に注意呼びかけ

県内ではことしに入り、特殊詐欺の被害が去年に比べて2倍近くに増えていて、警察は14日、被害に遭いやすい高齢者が多く集まる病院や銀行などで、注意を呼びかけました。

このうち、松阪市の松阪中央総合病院の待合室では、県警察本部の音楽隊が演奏を披露する中、警察官らが高齢者にチラシなどを配って、特殊詐欺への注意を呼びかけました。
警察によりますと、最近は自治体の職員などを名乗り、高齢者の家に、「還付金がある」などと電話をかけて、ATMで送金させる手口の特殊詐欺が増えているということです。
このため、チラシには、しゃれを効かせて「電話にでんわ」などと書かれ、安易に電話に出ないよう注意を促していました。
警察によりますと、ことしに入って5月末までに、県内で確認された特殊詐欺の被害は107件で、去年の同じ時期に比べてほぼ2倍となっているほか、被害額は2億円あまりで、46%増えているということです。
県警察本部生活安全企画課の白井夕子課長補佐は「固定電話は留守番電話の設定にして、相手の声や用件を確認したあとに出るなどして、被害を防いでほしい」と話していました。