G7交通相会合会場ホテルでサイバー攻撃想定の訓練 志摩市

6月開催されるG7交通相会合の会場となる三重県志摩市のホテルで、サイバー攻撃を受けたという想定の訓練が行われました。

6月、「G7三重・伊勢志摩交通相会合」が開催されるのを前に、会場となる志摩市のホテルで訓練が行われ、警察とホテルの従業員、合わせて10人が参加しました。
訓練は、ホテルのパソコンに、国土交通省をかたる送り主から、会合のスケジュール変更を知らせるメールが送られてきて、従業員が添付されていたファイルを開いたところ、ウイルスに感染したという想定で行われました。
身代金要求型のウイルス「ランサムウェア」に感染したおそれがあるとして、従業員が警察に通報すると、LANケーブルを抜くなど、ネットワークを遮断するよう指示を受けていました。
このあとは、セキュリティの都合上で訓練は非公開でしたが、駆けつけた警察官が、被害の確認や送信元の調査などの手順を確認したということです。
5月のG7広島サミットの開催中には、市のホームページが一時的に接続しにくくなるなど、サイバー攻撃を受けた可能性があるとみられ、交通相会合でもこうした事態が懸念されています。
県警察本部の中智洋警備第一課長は「実空間での要人警護や警戒警備も重要だが、サイバー空間での脅威にも、官民連携して万全を期していきたい」と話していました。