ふるさと納税寄付額増やす「ふるさと納税決起大会」 四日市市

ふるさと納税をめぐり、税収が流出する状態が続く三重県四日市市は、魅力的な返礼品を開発して、寄付額を増やそうと、返礼品に関わる事業者を対象に「ふるさと納税決起大会」を開きました。

四日市市では、市民がほかの自治体に寄付することに伴う控除額が、市に寄せられる寄付金を上回り、税収が流出する状態が続いていて、専門の職員を雇うなどの対策を進めています。
こうした中、31日は、商工会議所で、「ふるさと納税決起大会」が初めて開催され、市内の事業者、約110人が参加しました。
はじめに森智広市長が「きょうを反転攻勢の第一歩としたい。みなさんに協力してもらい、市へのふるさと納税を増やしたい」とあいさつしました。
続いて「ふるさと納税・シティプロモーション戦略プロデューサー」の日下幸一郎さんが、ふるさと納税は競争が激しく、戦略的な商品設定が必要と強調しました。
その上で返礼品を紹介するウェブサイト用の写真は、プロに撮影を依頼し、魅力的に見せる工夫をする、差別化を図るため、目に付きやすいPRの文言を添える、返礼品に見合った価格設定にする、といった3点が重要だと説明しました。
参加した市内のウナギ販売業の女性は「大きなビジネスチャンスだとよくわかったので今後、積極的に返礼品を出品していきたい」と話していました。