発達障害の外国の子どもたちをサポートへ 津市で通訳養成研修

発達障害やその疑いがある外国の子どもたちをサポートしようと、専門の通訳を養成する研修がき27日から津市で始まりました。

この研修は三重県の国際交流財団が実施するもので、今年度はポルトガル語、ベトナム語、スペイン語、フィリピノ語の専門の通訳を養成します。
研修初日の27日、津市の会場にはブラジル人やベトナム人など合わせて18人が集まり、講師を務める日本公共通訳支援協会の西村明夫代表理事が「発達障害のある子どもの通訳はその子の将来に影響するデリケートな業務で、相手を思いやる気持ちが大事だ」と述べました。
そのうえで西村さんは、子どもと保護者の背景や文化を理解するとともに相手の意見を否定せずに聞くことが最優先だと説明し、受講生たちはメモを取って熱心に聞いていました。
受講したブラジル国籍の40代の女性は「正確な通訳や守秘義務など通訳に必要な知識を学びました。今後、外国人と医療従事者をつなぐために働きたい」と話していました。
研修は今後3回開かれ、受講生たちは発達障害やその疑いのある子どもの通訳として医療現場や行政機関で活動する予定です。