鳥羽市の離島 海底ケーブル切断か 電話などつながらず 

5月中旬、三重県鳥羽市の離島でケーブルテレビ会社が提供するテレビやインターネット、それに電話などのサービスが使えなくなりました。
島につながる海底光ケーブルが切断したためだとみられていますが、完全な復旧のメドはたっておらず、島民生活への影響が続いています。

5月14日、鳥羽市の離島、坂手島で、津市のケーブルテレビ会社、ZTVが提供するテレビやインターネット、それに電話などのサービスが使えなくなりました。
会社によりますと、島の世帯のおよそ6割にあたる109世帯でテレビが見られなくなったほか、インターネットは21世帯、固定電話は38回線で使えなくなったということです。
本土と島を結ぶ全長674メートルの海底光ケーブルが、島から170メートルのところで切断したためだとみられています。
会社は25日、島に仮設のテレビの受信設備を設置して地上デジタル放送のほとんどは復旧したほか、インターネットに接続できるようWi−Fiルーターを配るなどの対応をとっているということです。
一方、固定電話のサービスはつながらない状態が続いていて、完全な復旧のメドはたっていないということです。
島で唯一の民宿を営む木田裕三さん(69)は電話がつながらないことについて、「この時期、客は多くはないが、連絡がとれずに困っている。早く復旧して欲しい」と話していました。