南海トラフ巨大地震に備え高齢者が避難の注意点を学ぶ 紀北町

紀北町で、地元の高齢者たちが南海トラフ巨大地震への事前の備えや避難の注意点などを学ぶ学習会が開かれました。

紀北町東長島の中州集会所で開かれた学習会は、地元の老人会が開いたもので、近所のお年寄り24人が県地域防災推進課の職員から話を聞きました。
このなかで参加者たちは、非常用の持ち出し袋には食料や飲み物、それに救急セットなどを入れておくことや、避難ルートは複数検討しておくことなど、事前の備えについて学びました。
また、避難生活では、環境の変化などによって、めまいや吐き気などからだの不調や周りとのコミュニケーションがうまくとれなくなるなどの精神的な不調が起きることがあるといった説明を受け、日頃から他人とのつながりを保つことなどが大事だと学びました。
参加した80代の女性は「自分で自分を守るのが一番大事だと思いました。高齢なので無事逃げられるか不安はありますが、頑張って逃げたいと思います」と話していました。
講師を務めた県地域防災推進課・防災技術指導員の杉永知紀さんは「避難に対する意識を高めるためにも、学習会や訓練に積極的に参加してほしい」と話していました。