磯焼けで減少するアオリイカ 産卵場所を高校生が設置 志摩市

海藻が沿岸からなくなるいわゆる「磯焼け」などの影響で減少するアオリイカを増やそうと、志摩市の高校生が、木を束ねて作った産卵場所を海に設置しました。

アオリイカを増やそうという取り組みは、志摩市の県立水産高校が、三重大学と連携して去年から取り組んでいるものです。
12日は、水産資源科の3年生16人が、まず大学院生などの指導を受けながら、「ウバメガシ」の木などを使ってイカの「産卵床」を作りました。
このあと学校から海岸に移動し、水深約5メートルの海底に4つの「産卵床」を沈めました。
去年は、約800個の卵が「産卵床」に産み付けられたということで、参加した男子生徒は「なるべく隙間ができないように枝を配置するのが難しかったです。昔の海のようにイカが増えればうれしいです」と話していました。
アオリイカの産卵は夏ごろまで行われるということで、高校では、今後、水中ドローンなどを使って産卵の状況などを確認していくということです。