障害者雇用に理解を 障害者が働くカフェの代表などが講演

障害のある人が働く県内のカフェの代表などが津市で講演し、障害者の雇用への理解を呼びかけました。

この講演会は11日、津市の三重県総合文化センターで開かれ、センターにある障害者が働くカフェの代表や以前、このカフェで働いていた男性などが登壇しました。
この中で、発達障害があり、今は津市内の一般企業に勤める男性が、カフェで働き始めたころのことを振り返り、「初めはコミュニケーションに不安があったが、働くうちに『ありのままの自分でいれば大丈夫』と思うようになり、心の中の壁がなくなった」と話しました。
その上で、カフェの代表を務める湯浅しおりさんが「誰にでも得意なことと苦手なことがある。苦手なことも1つの個性と捉えて、しっかり支えることが大切だ」と述べました。
また、湯浅さんは「店を運営する中でトラブルを防ぐことは難しく、重要なのはあとで原因を話し合い、対処方法をマニュアルにするなど1つ1つ解決していくことだ」と話し、障害者雇用への理解を呼びかけました。
講演会を主催した県障がい者雇用・就労促進課の平子順一課長は「障害のある人もない人も、生き生きと働けるような雇用の場を広げるため、県としても支援していきたい」と話していました。