いなべ市 全焼の保育園 仮設の園舎が完成
三重県いなべ市で去年5月、火事で全焼した保育園の代わりの仮設園舎がこのほど完成し、完成を祝って13日、獅子舞や太鼓の演奏が披露されました。
いなべ市大安町の市立笠間保育園は去年5月、県産のスギを活用したおよそ1700平方メートルの木造平屋建ての園舎が火事で全焼しました。
市が元の園の敷地の中に去年11月から整備を進めてきた仮設の園舎が3月10日に完成しました。
13日は完成を祝って、園児が笛や太鼓にあわせて獅子舞を披露したり、地元の保存会が太鼓の演奏を披露したりしました。
この保育園では火事のあと、子どもたちは市内6つの保育園に分かれて登園していましたが、およそ10か月ぶりに元の保育園に通えるようになったということです。
伊藤やよい園長は「園児の笑顔と元気な声が響く日々がようやく戻ってきました。子どもたちに思い出に残る園生活を送ってもらえるよう全職員で保育に努めます」とコメントしています。
市では今後、近くの場所に新たな園舎を整備する方向で検討を進め、そのための費用をふるさと納税で募っていて、これまでに600件、1880万円あまりが集まったということです。