三重大学付属小の防災授業に「国土交通大臣賞」
津市の三重大学付属小学校で行っている、プログラミング教材を活用して河川の防災について学ぶ授業が、河川調査などを行う財団が模範的な教育活動を選ぶ賞のうち最高賞の「国土交通大臣賞」を受賞することになりました。
河川財団が選ぶ国土交通大臣賞の受賞が決まったのは、三重大学付属小学校の前田昌志教諭が4年前から取り組んでいる「防災行動計画とプログラミング」です。
受賞が決まったのを受けて、19日、5年生の授業が公開されました。
児童たちは初めに、津市と松阪市を流れる雲出川が増水したり、はんらんしたりした際に、国土交通省や津市、それに住民たちがどう連携して行動するのか、タイムラインを学びました。
そのうえで、それぞれの時系列で水害対策に何が必要となるのか、自分たちでアイデアを出し合いました。
そして、プログラミングで動くブロック玩具を使い、▼水の流れる量をセンサーが感知して危険な水位に達すると警告音などを出す水位観測所の模型や、▼流木などの障害物を感知するとゲートが閉まる砂防ダムの模型などを作り動作を確認していました。
三重大学付属小学校の前田昌志教諭は「この教育が地域の学校にも広がり、子どもたちが自分で考えながら行動し、命を自分で守ることにつなげてほしいです」と話していました。
賞の表彰式は、来年2月に東京で行われる予定です。