共産党三重県委員会 リニア中央新幹線「中止すべき」見解発表

大阪までの延伸を目指すリニア中央新幹線について、共産党三重県委員会は、必要性や採算性などの観点から問題が多すぎるとして、中止すべきだとする見解を発表しました。

共産党三重県委員会は、12日、県庁で記者会見し、リニア中央新幹線に関する見解を発表しました。
それによりますと、建設工事について、「必要性、採算性、安全性、環境影響など問題が多すぎ、決して賛成することはできない」として、中止すべきだとしています。
具体的な反対理由として、亀山市内に予定されている中間駅を設置しても、県内の交通利便性に結びつかず、逆に地元自治体の財政負担が経済の重荷になるほか、リニア新幹線の電力消費は東海道新幹線の3倍から4倍とされていて、省エネルギーに逆行しているなどとしています。
共産党三重県委員会の大嶽隆司委員長は「一見知事を先頭に、さまざまな問題の議論もなく、建設するのが当たり前のようにどんどん進んでいる。立ち止まって、どういう問題が予測されるのか広く議論する必要がある」と述べました。