新幹線の開業効果“定着へ” JR3社が北陸観光キャンペーン

JR西日本と東日本、それに東海の3社は、北陸新幹線の金沢・敦賀間の開業効果を定着化させようと、ことし秋以降に続き来年1月から3月にかけても首都圏や関西圏などで観光キャンペーンを実施し、北陸への観光客の呼び込みを強化していくことになりました。

16日は高岡市のホテルで北陸3県の観光の関係者約60人が出席して「北陸誘客促進会議」が開かれました。
会議ではJR西日本の担当者が金沢・敦賀間の開業後、乗客の実績が前の年を上回って推移していて、ことし4月は前の年の同じ月に比べて33%の増加になったことを説明しました。
そのうえで、ことし秋から行う「北陸デスティネーションキャンペーン」に続いて来年1月から3月にかけてもJR3社が合同で3大都市圏を中心に、北陸の味覚や温泉、それに伝統文化などをPRする観光キャンペーンを実施し、北陸への観光客の呼び込みを強化していくと発表しました。
キャンペーンでは富山県が、富山湾の新鮮な魚や県産のコメを使ったすしなどをPRするほか、石川県は、民謡の「山中節」の魅力に触れる期間限定のプランなどを用意します。
また、福井県では最上級の「越前ガニ」を味わうことができるプランなどを展開するということです。
JR西日本鉄道マーケティング部の覚井浩一北陸営業部長は「能登半島地震の被災地は復興の途中だが、キャンペーンが少しでも復興の一助になるように頑張っていきたい。北陸新幹線の開業効果を最大限にしていくために引き続き、地元と協力していきたい」と話していました。