被災建物の公費解体 小矢部市でも本格的に開始

小矢部市では、能登半島地震で被害を受けた建物の「公費解体」が3日から本格的に始まりました。

小矢部市では、自治体が費用を負担して行う「公費解体」が、空き家や納屋などの非住家を対象に3日から本格的に始まりました。
このうち小矢部市法楽寺では、平屋の納屋の解体作業が午前から始まり、市から委託を受けた業者が屋根瓦を取り除いたあと重機を使って建物を解体していました。
作業に立ち会った納屋の所有者の男性は「隣の家など近所に迷惑をかけたくないという思いが一番でした。解体することができて安堵しています」と話していました。
小矢部市によりますと、今回の地震で「公費解体」の対象になっている建物のうち6月末までに申請があった件数は53件で、7月末まで申請を受け付けることにしています。
小矢部市生活環境課の土永達也主任は「8月からは住家の公費解体も始まります。時間がかかり申し訳ありませんが順番に進めているのでお待ちいただければと思います」と話していました。
市では来年3月末までに「公費解体」を完了させる方針です。