能登半島地震の復旧工事 富山県内で労働災害5件発生

能登半島地震による復旧工事で、富山県内では6月10日までに、屋根から転落するなどの労働災害が5件発生していることが富山労働局のまとめでわかりました。

作業中の事故は、けがをした作業員が4日以上の休業をした場合、労働基準監督署に速やかに報告する義務があり、富山労働局ではこうした報告の中から能登半島地震の復旧工事に関する労働災害の件数をまとめました。
それによりますと、富山県内では6月10日までに、能登半島地震の復旧工事に関する労働災害は、氷見市と高岡市、それに射水市を管轄する高岡労働基準監督署で報告された5件でした。
この労働災害のなかでは、地震で被害を受けた住宅の瓦屋根の修理中に足をすベらせて転落したケースや、道路の舗装工事中に地面が陥没し機械に足を挟まれて骨折したケースなどがあったということですが、いずれも命に別状はないということです。
富山労働局は、転落防止対策の徹底を呼びかけているほか、県内各地の工事現場でパトロールを強化し、安全管理が行き届いているか確認することにしています。
富山労働局は「復旧工事が本格化することで事故の増加が懸念されるので必要な安全対策がとられるよう指導していきたい」とコメントしています。