新型コロナ ワクチン定期接種 自己負担額は・・

新型コロナのワクチン接種は、ことし3月までは無料で受けられましたが、4月からは季節性インフルエンザなどと同様に、原則、費用の一部で自己負担を求める「定期接種」が行われます。

接種費用の自己負担額は最大で約7000円とされていて、65歳以上の高齢者と60歳から64歳で基礎疾患がある重症化リスクの高い人を対象に、年に1回、秋から冬の間に行われる予定です。
県内の市町村では、自己負担額を抑えるための経費について、6月議会で予算案を提出し審議を行っているところがあります。
このうち入善町では、19日の町議会で予算案が可決されました。
その結果、入善町の自己負担額は7000円の3分の1程度にあたる2300円となりました。
NHKが各市町村に「定期接種」の自己負担額をたずねたところ、富山市は、6月の市議会で審議しているところで自己負担額を2700円とする予定です。
高岡市、氷見市、滑川市砺波市、小矢部市、南砺市、射水市も6月の市議会に予算案を提出していて、7000円の3割程度の自己負担を考えているということです。
黒部市、立山町、朝日町は、3分の1程度の自己負担を想定し、6月議会で審議されています。
魚津市、上市町、舟橋村は、9月議会で補正予算の計上を予定していますが、7000円の3分の1程度になるよう検討しています。
ただ、多くの市町村は今後ワクチンの価格などに変化があれば自己負担額についても再検討するとしています。
また、生活保護の受給世帯などについては自己負担はなしとする予定です。
県衛生研究所の大石和徳所長は、高齢者を中心に重症化リスクの高い人に向けた「定期接種」の意義について、5月のインタビューで「一定の費用はかかるが、高齢者は重症化リスクが高く死亡につながるケースも多いので、接種を受けることは大事だ」と指摘しています。