富山県警 43歳警部補を懲戒免職 手錠など盗んだ罪で起訴

富山県警察本部の倉庫に侵入し手錠などを盗んだとして逮捕された43歳の警部補について、富山地方検察庁は14日窃盗などの罪で起訴し、県警察本部は懲戒免職にしました。

起訴されたのは富山県警察本部の警部補、宮崎伸一朗被告(43)です。
起訴状などによりますと警部補は去年7月から11月まで、3回に渡って富山市にある県警察本部の倉庫に侵入し、手錠と拳銃入れのあわせて3点を盗んだとして建造物侵入と窃盗の罪に問われています。
県警察本部は14日付けで警部補を懲戒免職にしたほか、当時の倉庫の管理者や、所属部署の上司の課長などあわせて12人を口頭で厳重注意しました。
警察によりますと、これまでの調べに対して警部補は「住宅ローンの返済や生活費の支払いで金に困っていた」などと供述しているということです。
また盗んだ備品は、廃棄するため県警察本部の倉庫に保管されていた手錠や拳銃入れに加えて、階級章など約20点のほか県警察本部の車庫や旧富山中央警察署に保管されていた警棒や夜光チョッキなど約50点の、あわせて約70点に上るとみられるということです。
警部補はこのうち約50点をフリマアプリに出品し、約150万円の収益を得ていたということです。
県警察本部の山崎隆之警務部長は「法を適正に執行すべき警察官がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾であり県民の皆様に深くおわび申し上げます。職員に対する指導をさらに徹底し、信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。