地震で路面崩落の国道359号 11日から通行可能に

小矢部市と金沢市を結ぶ国道359号は、能登半島地震による大規模な路面の崩落で通行止めが続いてきましたが、仮設のう回路が完成し、11日から通行できるようになりました。

小矢部市と金沢市を結ぶ国道359号は1月の地震で、小矢部市内山で路面が約160メートルにわたって崩落する被害などが出たため、県境をまたぐ約10キロの区間を通行止めにして両県で復旧工事が進められてきました。
その結果、富山県側では、周辺の田んぼを埋め立てて150メートルの仮設のう回路が完成したほか、石川県側でも応急復旧が終わったことから11日から車両の通行が可能になりました。
午前10時に道路が開放されると通勤の車などが次々と通過する様子がみられました。
富山市から金沢市に向かっていた40代の男性は、「仕事で往復していた道路が通行止めになってしまい不便でしたが、これからは通勤が楽になりそうです」と話していました。
通行が可能になった富山県側の3.7キロには、片側交互通行の区間があることから県では通行の際は注意するよう呼びかけています。
また、崩落箇所の本格的な復旧工事は今年度中に着工する予定ですが完了時期は未定になっています。
県小矢部土木事務所の堀井亮工務課長は「国道359号は地域の生活道路で、幹線道路としても重要なので1日も早い本復旧を実現したい」と話していました。