県内企業 社長の平均年齢は60.7歳 高齢化進み過去最高

去年の県内企業の社長の平均年齢は60.7歳で、約30年前より5.8歳増えて過去最高となり高齢化が進んでいることが民間の信用調査会社のまとめでわかりました。

民間の信用調査会社「帝国データバンク富山支店」が去年12月時点で県内企業9747社を分析したところ、社長の平均年齢は60.7歳で、前の年より0.1歳増えました。
これは1990年の54.9歳より5.8歳増えて25年連続で上昇し過去最高となっていて、全国平均よりも0.2歳上回っているということです。
都道府県別では、最も高いのが秋田県の62.5歳、最も低いのが三重県の59.4歳で、富山県は前の年と同じ24位でした。
県内の年代別では、70代以上が26.4%と、約4人に1人が70歳以上の高齢者となっている一方で、30代以下は2.7%にとどまっています。
また昨年度、後継者が見つからずに倒産した企業は県内に12社あり、このうち9社は経営者の病気や死亡が原因とみられるということです。
帝国データバンク富山支店は「社長の高齢化に歯止めがかからず、社長交代が間に合わずに事業継続に影響が出るケースが増える可能性がある。円滑な事業承継を進めるために後継者の育成や企業の合併などについて、計画的に準備を進めることが必要だ」と話しています。