富山市四方で「低緯度オーロラ」観測か

11日夜、富山市四方でNHKの職員が紫色に輝く夜空の写真を撮影しました。
富山市科学館は、太陽の表面で巨大な爆発現象が起きたことによる「低緯度オーロラ」とみられるとしています。

NHKのディレクターは、11日夜10時ごろ、富山市四方の海岸で、北の方角に紫色やピンク色に輝く夜空を静止画で撮影しました。
長時間露光で撮影すると、水平線の上の空がピンク色や紫色に輝く現象が写されていたということです。
富山市科学博物館で天文学が専門の近藤秀作学芸員によりますと、これは5月8日から太陽の表面で発生した「太陽フレア」と呼ばれる巨大な爆発現象によって、ふだんより低い緯度で観測される「低緯度オーロラ」とみられるということです。
近藤学芸員は「今回は上空100キロから500キロ程度と高い場所でオーロラが発生したため、ふだんは見ることができない富山でも確認できたとみられる。富山でオーロラが観測されたのは2003年10月以来とみられ非常に珍しい現象だ」と話しています。
今回、オーロラは北海道各地のほか、新潟や石川でも観測が報告されています。