観光遊覧船の事故でホタルイカ漁の見学ツアー中止 滑川市

富山湾を航行していた富山県滑川市の観光遊覧船が3日沖合で動けなくなる事故があり、この船を使って開催されていたホタルイカ漁の見学ツアーが中止されました。

伏木海上保安部によりますと、3日昼頃、富山湾で観光客を乗せてクルージングをしていた滑川市の観光遊覧船から「スクリューに海に浮かんでいたロープがからまって動けなくなった」と通報がありました。
海上保安部のほか、地元の漁船が駆けつけ、動けなくなった船をえい航して、約1時間後に船を港まで戻し、乗客や乗組員約40人にけがはありませんでした。
この船は、大型連休最終日の5月6日まで開催される予定だったホタルイカ漁の見学ツアーにも使われていましたが、船の運航会社は船底に損傷がある可能性があるとして、ツアーの中止を決めました。
富山湾では、今シーズン、ホタルイカが記録的な豊漁となり、船の予約も好調だったということで、運航会社では「ことしは国内外から多くの人が訪れ能登半島地震からの復興にも一役買っていたので中止は残念だ。安全を最優先に対応しながらできるだけ早く船を使えるようにしたい」としています。