第2種免許の学科試験に英語版を導入

深刻な運転手不足の解消に向けて、政府が外国人労働者を受け入れている「特定技能」に自動車運送業の分野を追加したことを受けて、県警察本部は30日からバスやタクシーの運転に必要な第2種免許の学科試験に英語版を導入しました。

「特定技能」は専門の技能があると認められた外国人に与えられる在留資格で、政府は3月、バスやタクシーといった運転手不足が深刻化している自動車運送業など4つの分野を新たに「特定技能」に追加することを決めました。
これを受けて、県警察本部は日本語を母語としない人の受験が増えると予想されるため30日からバスやタクシーの運転に必要な第2種免許の学科試験に英語版を導入しました。
英語版の試験は、富山市にある運転免許センターで祝日と年末年始を除く、火曜日と金曜日に行われ、午前8時半から午前9時までの間に受け付けています。
運転免許センターによりますと、去年1年間に外国籍の2人が第2種免許の学科試験を日本語で受験したということですがいずれも不合格だったということです。
運転免許センターは、「今後の受験状況を踏まえて、ほかの言語での試験の導入も検討していきたい」としています。