大相撲夏場所 朝乃山は東の小結で三役復帰

5月12日に初日を迎える大相撲夏場所の番付が発表され、富山市出身の朝乃山は東の小結に番付を上げ、3年前の秋場所以来の三役復帰を果たしました。

3月、30歳となった朝乃山は、三役復帰を目指して臨んだ春場所で9勝6敗と勝ち越しました。
この結果、5月12日から始まる夏場所の番付は、西の前頭筆頭から東の小結になり、3年前の秋場所以来の三役復帰を果たしました。
そのほか県内出身力士では、三段目で朝日町出身の旭水野が西の26枚目に、南砺市出身の常川が西の38枚目にそれぞれ番付を下げました。
高岡市出身の富豊は東の52枚目に、同じく高岡市出身の坂林は西の55枚目にそれぞれ番付を上げました。
南砺市出身の千代烈士は西の59枚目に番付を下げました。
序二段では富山市出身の飛騨野は西の25枚目に、高岡市出身の霧乃華は東の79枚目にそれぞれ番付を下げました。
大相撲夏場所は、5月12日に東京・両国の国技館で初日を迎えます。

《三役復帰に期待の声》
富山市出身の朝乃山は、3年前に新型コロナウイルスのガイドライン違反で、6場所出場停止の処分を受けて大関から陥落し、一時は三段目まで番付を落としました。
3年前の秋場所以来の三役復帰となったことについて、出身地の富山市ではさらなる活躍を期待する声が聞かれました。
富山県出身の女性は、「うれしいです。不祥事があったので、これからはそのことを胸に頑張ってほしいです」と話していました。
富山市の60代男性からは、「取組に工夫が足りない。1回しか幕内優勝していないので、もう1回優勝しないと強い力士とは言えない」と厳しい声も聞かれました。
先月の春場所の千秋楽や、4月の富山巡業を見に行ったという滑川市の18歳の男性は、「粘り強い相撲が好きです。横綱になってもらいたいし、これからも応援しているので、頑張ってほしいです」と、さらに上の番付に期待を寄せていました。