たかおか朝市 地震被害の七尾市の「能登かき」養殖業者も出店

能登半島地震で被害を受けた石川県七尾市のカキの養殖業者などが出店する朝市が、28日、富山県高岡市で開かれ、多くの人でにぎわいました。

高岡市で28日、春から秋にかけ月2回開かれる「たかおか朝市」が開かれ、高岡大仏が見下ろす坂下町通りでは、地元の海産物や野菜などを売る約50の出店者が店を構えました。
会場では、能登半島地震で被害を受けた七尾市特産の「能登かき」の養殖や販売を行う木村功さん(82)夫婦が、カキフライやカキごはんを販売し多くの人でにぎわいました。
木村さんは、地震で作業所にあった一部の機械が壊れ、むき身のカキの出荷ができなくなったほか、海辺の飲食店も大きく損壊し今シーズンの営業再開を見送ったということです。
木村さんは、20年ほど前からこの朝市に出店していて、今回、主催者からの「被災した事業者の出店料を無料にするので朝市に出ませんか」という連絡を受け出店を決めたということです。
地元の40代の女性は「カキの春巻きが好きで毎回来ています。何か力になりたいと思って来ました。元気でいらしてほっとしました」と話していました。
木村さんは「地震のことを心配して声をかけてくれて、もう1回頑張ろうと思えました。多くの人に来てもらえて感謝しています」と話していました。