修学旅行需要で高速バスなど運休へ 5月中旬に60本

県内でバスの運転手不足が深刻になる中、富山地方鉄道は修学旅行シーズンで一時的に増える需要に対応するため、5月中旬に県内を発着する高速バスなどあわせて60本を運休にすることを決めました。

県内で高速バスなどを運行する富山地方鉄道によりますと、バスの運転手はおよそ10年前から慢性的な欠員状態が続いていて4月1日時点では定員219人に対し186人と充足率が85%にとどまっています。
また、今月から運転手などを対象に長時間労働を抑止するための時間外労働の上限規制が始まり、勤務ができる運転手の確保がこれまで以上に困難になっています。
こうしたなか富山地方鉄道は5月中旬に富山市や滑川市の中学校から修学旅行の予約が入っていて一時的に増える需要に対応する必要があるとして、県内を発着する高速バスなどを運休することを決めました。
運休になるのは5月10日から17日にかけて富山駅などを発着するあわせて60本になる見込みで、名古屋便が26本、東京便が16本、新潟便が12本、それに京都・大阪便が2本などとなっています。
富山地方鉄道によりますと、これらの便にはすでに20人分の予約が入っていたということですが、払い戻しや便を変更する手続きをしたということです。
富山地方鉄道は「利用者の皆さまにはご不便をおかけして申し訳ございません。今後、計画通りの運行ができるよう運転手の確保に努めていきます」としています。