氷見市内の国と県管理の農業用水路”すべて復旧”

能登半島地震で被害を受けた氷見市内の国と県が管理する農業用水路について、新田知事はすべて復旧したことを明らかにしました。
県では被災した農家への支援を続けていくことにしています。

氷見市の多くの田んぼでは国と県が管理する農業用水路を使っていますが、能登半島地震によって市内全域で配管が壊れたり継ぎ目が外れたりしたため、春からの農作業に間に合うように復旧工事が進められていました。
この用水路について新田知事は25日の記者会見で、すべて復旧したことを明らかにし26日から水が供給されるということです。
また、国や県が管理する農業用水路からつながる地域の水路についても、水が流れないなどの被害があった約30か所で復旧を終えたということです。
このほか、県の調査では、ひびが入るなどしてコメを作れない田んぼは、氷見市内で1ヘクタールほどにとどまっていますが、復旧の見通しをたてられずハトムギなどへの転作をすでに決めている農家もいるということです。
このため、県は、転作する農家も含め技術面や収入の確保の支援を続けることにしています。
新田知事は「農地に水を流さないと稲作ができるか完全にはわからない。田んぼや用水路に不都合が生じた場合に営農に支障がないよう氷見市などと連携して対処したい」と述べました。