地震で被害「呉羽ハイツ」 5月10日に営業一部再開

能登半島地震の影響で施設北側の斜面が崩れるなどの被害で営業を休止している富山市の「呉羽ハイツ」は、排水設備の仮設工事を終えるメドが立ったことから5月10日に営業を一部再開することになりました。

富山市吉作にある「呉羽ハイツ」は富山市と県が出資した財団法人が運営する宿泊施設です。
ことし1月の能登半島地震では、「呉羽ハイツ」北側の斜面で土砂崩れが発生し斜面の途中にあった排水設備が破損するなど被害が出ました。
このため施設では、年末年始の休みが明けた1月2日からの営業を休止していましたが、破損した排水設備の仮設工事を終えるメドがたったことから5月10日から営業を一部再開することになりました。
ただ北側の斜面の土砂崩れは復旧のめどが立っていないため施設の中で斜面に近い最も大きなホールは、当面、利用を休止するということです。
「呉羽ハイツ」では、営業が再開する5月10日から10日間はコース料理の費用を差し引くことにしていて、また5月20日から6月30日は館内の飲食店や売店で使える利用券を配布するなどキャンペーンを行う予定です。
富山市の藤井市長は、「キャンペーンなども予定しているのでこれを機会に宿泊や飲食、入浴など多くの人に利用してもらいたいです」と話しました。