用水路転落事故防止へ強化期間始まる

田植えに向けた農作業が始まるなか、富山県では農業用などの用水路に転落する事故を防ごうと20日から「農業用水路転落事故防止強化期間」が始まり注意を呼びかけています。

警察によりますと富山県内では去年1年間に用水路の事故で13人が亡くなっていて、ことしも18日までに3人が用水路の事故で亡くなりました。
これからの時期は田植えに向けた農作業が各地で始まるとともに暖かくなり外出の機会も増えるため、県では20日から5月20日までを「春の農業用水路転落事故防止強化期間」と定め、各地の土地改良区や地域住民、それに警察と連携して農業用水路を点検するなど事故を防ぐ取り組みを強化することにしています。
警察庁のまとめによりますとおととし起きた用水路の水難事故で、全国では68人が亡くなり、このうち富山県は都道府県で最も多い16人が亡くなりました。
県農村整備課は「慣れた場所でも安全確認を忘れず、余裕を持って行動してほしい。用水路での作業は複数人で行ってほしい」と呼びかけています。