富山市役所の展望塔 地震の回数減り17日から利用を再開 

能登半島地震の影響で利用を中止していた富山市役所の展望塔が17日から利用を再開し観光客らが地上約70メートルから見える市街地の様子や復旧工事が行われている護岸の工事の様子を眺めました。

富山市役所は、ことし1月の能登半島地震で庁舎内の壁に亀裂などの被害が確認され、展望塔自体に大きな被害はなかったものの一般の人はエレベーターでしか行き来ができないため市は安全を考慮して、これまで展望塔を休止していました。
市では、地震の回数が減ったことから17日から展望塔の利用を再開し午前中から観光客などが訪れました。
展望塔からは、360度に広がる市街地周辺の景色や視界がよければ北アルプスを一望することができますが、17日はあいにく視界が悪く遠くの景色を楽しむことはできませんでした。
観光客らは展望塔から一望できる市街地の様子や川の護岸で行われている復旧工事の様子を眺めました。
千葉県から訪れた50代の夫婦は「富山は地震の被害が少ないと聞いていましたが、川の護岸で行われている工事の様子を見て驚きました」と話していました。
富山市管財課の森田真史副主幹は「再開できることをうれしく思います。360度に広がる富山市中心部の景色を多くの人に見てもらいたいです」と話しました。