石川の被災地で「DMAT」として活動 黒部市の医師らが報告

能登半島地震で石川県内の被災地に派遣された黒部市の医師らによる報告会が12日、富山県黒部市で開かれ、現地での活動などを説明しました。

能登半島地震が発生してから災害派遣医療チーム=「DMAT」として黒部市の黒部市民病院からは医師や看護師、薬剤師など、これまでにのべ13人が石川県内の病院や避難所で活動しました。
黒部市役所で12日に開かれた報告会では、約40人を前に、派遣された医師や看護師が現地で行った活動の様子を話しました。
このうち地震直後に石川県七尾市の病院に派遣された医師は、道路の寸断や断水など厳しい環境のなかでの医療活動や被害が大きな地域の病院を支援したことなどを報告しました。
また、薬剤師は介護が必要な人のために金沢市に設けられた「1.5次避難所」で2月上旬に活動したことを振り返り、高齢化が進む地域ではこうした施設が重要なことやお年寄りの接し方に慣れた介護職員などと日頃から連携しておくことが必要だと話していました。
報告会の最後には黒部市の武隈義一市長が「日ごろの連携のあり方など貴重な提案をいただいた。この教訓を災害に強いまちづくりに生かしたい」と講評しました。