黒部市にコンテナ型ホテル 災害時に避難所として活用へ協定

黒部市で4月17日に、移動可能なコンテナ型のホテルがオープンします。
災害が起きた際にコンテナを避難所として活用しようと、黒部市とホテルの運営会社が災害協定を締結しました。

避難所として活用が想定されているのが、千葉県の会社が4月17日に黒部市でオープンする予定のコンテナ型のホテルです。
コンテナは計37室あり、1室の広さは13平方メートルで、なかにはベッドやユニットバス、冷蔵庫などが備えられています。
ふだんはビジネスホテルとして運営されますが、コンテナの下にタイヤがついているため、災害時には大型車でけん引して被災地に運ぶことができます。
ホテルは整備中も含めて全国83か所にあり、災害時には県外のコンテナを運び入れることも想定されていてコロナ禍では医療従事者の宿泊や患者の滞在で活用されたことがあるということです。
報道公開に先立って、黒部市役所で武隈義一市長とホテルの運営会社の岡村健史社長が出席し、災害協定の締結式が行われました。
この会社は全国約140の自治体と協定を締結し、県内では上市町と結んでいますが、ホテルが運営されるのは黒部市が初めてです。
武隈市長は「避難所が足りない時に提供できればと思う。体育館のような避難所より良好な環境で生活できることを期待している」と話していました。
岡村社長は「コロナ禍にプライベートな空間があり安どしたした人を見てきた。災害時には迅速に対応していきたい」と話していました。