富山市のホテルで２次避難していた珠洲市の人たちが仮設住宅へ

能登半島地震で被災し、富山市内のホテルに２次避難していた石川県珠洲市の人たちが、地元に完成した仮設住宅に移り住むため、８日ホテルを出発しました。

富山市にあるホテルでは、これまでに珠洲市からの２次避難者をあわせて１２４人受け入れてきましたが、珠洲市内に一部の仮設住宅が完成したことなどからふるさとに戻る人たちが増えています。
ホテルでは、８日も荷物をまとめて出発する人たちの姿が見られ、このうち長男と避難していた中島孜さん（７７）は、８日から珠洲市宝立地区の学校のグラウンドに完成した仮設住宅に移り住むということです。
中島さんは「やっと落ち着きましたが帰った後のことを考えると複雑です。営んでいた旅館は倒壊したため廃業するので仕事を探さなければいけません」と話していました。
富山市のこのホテルには、４月５日時点で珠洲市の７２人が避難していましたが、今週末までに全員が仮設住宅や石川県内のホテルに移ることになったため、受け入れを終了します。
珠洲市では、これまでに（８日時点）仮設住宅が約５００戸完成していて、あわせて約１２００戸を整備する計画になっています。