北アルプス富山県側 2026年度から「入山協力金」導入へ

富山県や環境省などは立山連峰を含む北アルプスで、老朽化した登山道の維持管理費に充てるため2026年度から「入山協力金」の制度を導入することを決めました。

立山連峰を含む北アルプスの富山県側では、登山道の老朽化によって登山者の遭難リスクが高まることなどが懸念されています。
このため富山県や環境省などでつくる「北アルプス富山県側登山道等維持連絡協議会」は、登山道の維持管理費などに充てるため2026年度から「入山協力金」の制度を導入することを決めました。
対象となるのは「中部山岳国立公園」の富山県側で、多くの登山者が訪れる立山連峰などが含まれます。
「協力金」は、1口500円、支払いは任意で、2026年度の本格導入に向けて課題などを洗い出すためことし8月上旬から約3か月間実証実験を行うことにしています。
実証実験では立山室堂山荘や太郎平小屋など5か所の山小屋に協力金を入れる箱を設置するほか、銀行振り込みなどでも受け付けることにしています。
協議会は「遭難事故を予防するためにも登山道の維持は重要で協力金は周辺の生態系の保全対策にも充てていきたい」としています。