勝興寺で地震からの復興祈願する法要 復興の「興」を揮ごう

富山県高岡市にある国宝の勝興寺で、能登半島地震からの復興を祈願する法要が行われ、金沢市在住の書家が大きなパネルに復興の「興」の漢字ひと文字を揮ごうして奉納しました。

3日の法要は、能登半島地震からの復興を祈願して、高岡市にある国宝・勝興寺の本堂で執り行われ、角田市長をはじめ約80人が出席しました。
法要のあとには、本堂の前で金沢市在住の書家、阿部豊寿さんが縦2メートル、横4メートルの大きなパネルに復興の「興」の漢字ひと文字を揮ごうしました。
阿部さんは、復興への強い願いを込めるかのように力強く筆を運んでいました。
今回の能登半島地震で勝興寺では本堂にある4本の柱の表面に裂け目ができたほか、式台門が石の土台から約2センチずれるなどの被害がありました。
3日揮ごうした書は勝興寺に奉納され、約2週間、本堂で公開されるということです。
金沢市から友人と訪れた50代の女性は、「初めて書の奉納を見ましたがとても迫力がありました。少しでも復興が早く進んでほしいです」と話していました。
揮ごうした阿部さんは「地震で多くの人が大変な中、復旧復興を願って書きました。珠洲市の90代の生徒を亡くしましたが、悲しみを受け入れて能登が元気になることを願っています」と話していました。