5月公表の県人口 100万人を割り込むか

富山県内の人口は3月1日時点で、前の月よりも約1000人少ない100万2000人余りとなりました。
県は年度末の県外への転出などが反映される、5月公表予定の4月1日時点の人口が100万人を割り込むと見ていて今後は若い世代の就職や子育て環境の改善が課題です。

富山県は令和2年の国勢調査をもとに、その後の住民基本台帳の出生数や死亡数、転出入の状況を考慮して、県内の人口の推計を毎月、公表しています。
県によりますと、3月1日時点の県内の人口は男性が48万7832人、女性が51万4258人で、計100万2090人となり、前の月から1014人減りました。
県内の人口は26年前の平成10年の112万6336人をピークに、近年は、毎年約1万人のペースで減少しています。
県内の人口は、少子化に加えて、若い女性の県外への転出が多いことなどから想定を上回るペースで減少が進んでいます。
「国立社会保障・人口問題研究所」の推計では、2050年にはピークの約7割の76万1719人にまで減る見通しです。
県は、5月1日に公表予定の4月1日時点の人口で、年度末の県外への転出などが反映され、100万人を割り込むと見ています。
県は、今後は若者の県内企業への就職の促進や、若い世代の結婚や子育て環境の改善に重点的に取り組み、人口減少のペースを緩やかにしたい考えです。