「紅麹」問題 県内5つの企業と工場 健康被害報告なし

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で同じ紅麹の原料を取り扱っている県内の5つの企業と工場は、いずれもこれまでに健康被害の報告はないとしています。

この問題で県内では小林製薬が直接紅麹の原料を卸している富山市の「金剛薬品」と、関連する企業から小林製薬の紅麹原料を入手している4つの企業・工場が厚生労働省から自主点検を求められています。
このうち富山市の「金剛薬品」は紅麹を別の会社にそのまま卸していて商品は製造しておらず、健康被害の報告は入っていないということです。
「金剛薬品」は「取引先には適切な対応をお願いしています」とコメントしています。
一方、関連する企業から原料を入手している富山市の「富山薬品」は、すでに2種類の健康食品、「レッダームDX」と「ルーレンゴールド」の自主回収を行っています。
このほかいずれも富山市にある「協和薬品」の第1工場、「エスビーケー・トヤマ」、「ウメケン」の富山工場は別の企業から委託を受けて商品を製造していて、自主回収するかどうかは委託元の判断だとしています。
いずれの企業と工場にも健康被害の報告は入っていないということで、保健所を通じて厚生労働省に報告することにしています。