能登半島地震で被災した子どもたち 立山町でキャンプ楽しむ

能登半島地震で被災した子どもたちを招いて富山県立山町でキャンプが行われ、子どもたちは雪の感触などを楽しみました。

このキャンプは、春休み中の能登地域の小中学生に新たな気持ちで新年度を迎えてもらおうと3泊4日の行程で行われています。
計50人が参加し3日目の29日は立山町にある「青少年自然の家」で過ごしています。
山あいにある建物の周りには雪が積もったままで、子どもたちは空気で膨らませたチューブに乗って斜面を滑るなどして雪の感触を楽しんでいました。
室内では木をナイフで削ってスプーンなどを作る木工教室も開かれ、子どもたちは手先に集中して取り組んでいました。
石川県七尾市から参加した小学5年生の男の子は「雪がまだあることにびっくりしました。キャンプはみんなと遊べて楽しいです」と話していました。
石川県穴水町のの小学3年生の2人組は「穴水にいるとまた地震がきて家が壊れるのではないかと不安になることもありますが、ここでは友だちも多いし、安心できます」と話していました。
「立山青少年自然の家」の北見靖直所長は「地震で後ろ向きになった子どもたちの気持ちがこの活動を通じて前向きになることを願っています。笑顔で新年度を迎えてほしいと思います」と話していました。
子どもたちは29日夜、たき火を楽しむなどして30日帰宅するということです。