富山市で空襲の戦跡をめぐるツアー

ウクライナやパレスチナ情勢が緊迫化する中、戦争の悲惨さを知ってもらおうと、富山市で空襲の戦跡を巡るツアーが開かれました。

ツアーは富山大空襲などの被害を受けた史跡7か所を巡るもので、小学1年生から高校1年生までの児童・生徒とその保護者あわせて14人が参加しました。
まず訪れたのは、原子爆弾の訓練として投下された「模擬爆弾」による被害を受けた豊田本町です。
県歴史教育者協議会の松浦晴芳さんが石碑を紹介しながら住民15人が死亡したことや生き延びた人も、搬送先の病院でふたたび空襲にあい死亡したことを説明しました。
続いて富山市の城址公園にある戦災からの復興を記念して建てられた「天女の像」を訪れました。
市の市街地では少なくとも2700人が死亡し、99.5%が焼失するなど地方都市としては最大規模の被害を受けたということで参加者たちは、説明にじっと聞き入っていました。
中学1年生の女の子は「これだけ栄えている街なかからは考えられない辛い歴史があったことを知りました。富山県民として継承していかないといけないと思います」と話していました。