富山市の障害者支援施設 被災の穴水町の施設から入所者受入れ

富山市の障害者支援施設が、能登半島地震で被災した石川県穴水町の施設から入所者を受け入れることになり、26日に8人が到着しました。

26日に富山市に到着したのは、石川県穴水町にある障害者支援施設「石川県精育園」に入所していた40代から70代の8人です。
石川県精育園は能登半島地震で建物の床に亀裂が入ったり断水が続いたりしているため、入所者が県内外の施設に避難を進めていて富山市坂本の障害者支援施設「セーナー苑」でも入所者を当面、受け入れることになりました。
歓迎式では、セーナー苑の車谷市朗苑長が「地震で怖い思いをして、これまで不自由な生活だったと思いますが、ここでは地震前のように楽しい生活を送ってください」とあいさつして迎え入れました。
入所者たちは、施設での生活や行事について職員から映像を交えて説明を受けていました。
石川県精育園の田中こず恵部長は「地震の被害で水が思うように使えないなど不便な生活が続いていたので、本当に感謝しています。入所者の人たちは新しい環境で楽しみを見つけるなどして安全、安心な生活を送ってほしいです」と話していました。
富山県によりますと、石川県から富山県内の障害者支援施設や高齢者施設に避難している人は、今回を含めて26日時点で94人いるということで、福祉面の支援が課題です。