医療や介護従事者の約6割“生活苦しい”と回答

県内の医療や介護施設で働く人に生活の実感をたずねたところ約6割が「かなり苦しい」や「やや苦しい」と応えたことが県医療労働組合連合会の調査でわかりました。

この調査は、県内の医療や介護施設で働く看護師や事務職員などおよそ1700人でつくる「富山県医療労働組合連合会」が去年12月からことし1月にかけて組合員を対象に実施したものです。
アンケートは1200人あまりが回答し、このうち生活実感をたずねた質問に「かなり苦しい」が201人、「やや苦しい」が642人回答し、全体の68.3%が生活苦を訴えました。
また、月にどの程度賃金が不足しているかたずねたところ、平均で4万3470円となり、不足と感じている賃金は前の年の調査に比べて2797円増えました。
このほか日常の仕事の疲れ具合をたずねたところ、「とても疲れる」が635人、「やや疲れる」が545人で全体の95.5%が慢性的な疲労を感じているということです。
調査を行った富山県医療労働組合連合会は「低賃金に対する不満の高まりが人手不足につながっている。安全安心な医療や介護を守るために春闘でベースアップを行い担い手を確保することが必要だ」としています。